頻回肝動脈塞栓術による肝細胞癌の治療 : 特に「3カ月毎」治療の意義について
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概要
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肝細胞癌98例に対しのべ332回の頻回肝動脈塞栓術(TAE)を施行し, 治療効果を検討した. 1年生存率は71.6%, 2年生存率は44.1%, 3年生存率は30.5%と良好な成績で, 繰り返しTAEを行うことにより, 画像診断上肝癌の消失した「著効」も13例に認められた. 肝癌の残存の認められた例について「3カ月毎」にTAEを行つた86例と行わなかつた12例についてみると, 前者では30例の死亡のうち8例のみが原発巣死であつたのに対し, 後者では12例の死亡のうち10例が原発巣による死亡であつた. 頻回TAEにより多くの肝癌の延命は十分に可能であるが, 浸潤型やHBe抗原陽性例の中には治療効果の不良な症例も認められた.
著者
-
煎本 正博
虎の門病院(共済)
-
吉場 朗
虎の門病院 消化器科
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
熊田 博光
虎の門病院
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科,冲中記念成人病研究所
-
野澤 靖美
虎の門病院消化器科
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科
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