肝細胞癌に対する内服抗癌剤療法の効果と副作用 : 特に肝機能悪化の問題について
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概要
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肝動脈塞栓術を施行した肝細胞癌86例を, tegafur 600mg内服群 (A群) 27例, tegafur 400mg+uracil 合剤内服群 (B群) 25例, 内服無治療群 (C群) 34例の3群に分け検討した. 3カ月後および6カ月後の腫瘍壊死率は, C群が他の2群より不良であつた. 1年生存率は, A群およびB群がC群より良好であつたが, 腫瘍病期による層別化では各群に差がなかつた.一方, 6カ月以内に腹水, 脳症の発生する頻度は, C群5.9%に対し, A群33.3%, B群30.4%と高率 (p<0.05) で, また, 肝機能の悪化の頻度もA, B群で高かつた. 肝硬変合併肝細胞癌に対する内服抗癌剤は, 肝機能の増悪を念頭に置いて, 使用すべきである.
著者
-
煎本 正博
虎の門病院(共済)
-
吉場 朗
虎の門病院 消化器科
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器科
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
竹内 和男
虎の門病院 消化器科
-
村島 直哉
虎の門病院消化器内科
-
中島 正男
虎の門病院 消化器科
-
熊田 博光
虎の門病院
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科,冲中記念成人病研究所
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科, 沖中記念成人病研究所
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科
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