ステロイド離脱療法後のe抗原陰性化例におけるPCR法によるHBV DNAの検討
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概要
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ステロイド離脱療法後e抗原が陰性化し5年以上経過観察した症例につきpolymerase chain reaction(以下PCR)法およびEthidium bromide法(以下EB法)ないしSouthern blot法(以下SB法)にて血清HBV DNAを測定し,HBV DNAの有無が肝炎の予後を反映するかどうかにつき検討した.PCR+EB法ではe抗原が陰性化し,GPTが正常化した10例で,最終的にHBV DNAの陰性化がみられ,e抗原は陰性化したがGPTが異常値を繰り返した5例ではPCR+EB法でHBV DNAは継続的に陽性を示した.一方PCR+SB法ではe抗原陰性化後GPTが正常化した10例中8例で最終観察時点でもHBV DNAが陽性であり,PCR+SB法では予後の推定は困難であった.すなわち,ステロイド離脱療法後e抗原陰性化がみられた症例でPCR+EB法によるHBV DNAの有無はその予後をよく反映すると考えられた.
著者
-
海上 雅光
虎の門病院病理学科
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器科
-
坪田 昭人
虎の門病院 消化器科
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
斉藤 聡
虎の門病院 消化器科
-
小林 万利子
虎の門病院肝臓内科
-
熊田 博光
虎の門病院
-
松本 豊海
虎の門病院肝臓研究室
-
酒井 洋子
虎の門病院肝臓研究室
-
斉藤 聡
虎の門病院消化器科
-
松本 豊海
虎の門病院消化器科,冲中記念肝臓研究室
-
小林 万利子
虎の門病院消化器科
-
海上 雅光
虎の門病院消化器科,冲中記念成人病研究所
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器
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