アビジンービオチン法を用いた高感度PIVKA-II測定による肝細胞癌早期診断の試み
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概要
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アビジンービオチン法(ABC法)による高感度PIVKA-IIを用いて肝細胞癌の早期診断について検討した.対象を腫瘍径30mm以下の肝細胞癌148症例とし,PIVKA-IIのカットオフ値を0.004AU/ml以上とすると検出率は44.6%,肝硬変での偽陽性率は18.9%であった.AFP(>100ng/ml)とのcombination assayでは59.5%が陽性であり,分化度別では高分化・中分化・低分化それぞれ29.2%, 57.9%, 71.4%が陽性で,有意差(p<0.01)を認めた.超音波検査で描出困難な14症例中10例(71.4%)に検出可能であった.PIVKA-II陽性14例でのretrospectiveな検討では診断時点より2〜3ヵ月以前でも検出可能であった.ABC法による高感度PIVKA-IIは小型の肝細胞癌でも陽性率が高く,より早期に検出可能であり,AFPと組み合わせることにより早期肝細胞癌の検査法として有用と考えられた.
著者
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器科
-
坪田 昭人
虎の門病院消化器科
-
坪田 昭人
虎の門病院 消化器科
-
斎藤 聡
虎の門病院(共済) 消化器科
-
鯉田 勲
虎の門病院消化器科,沖中記念成人病研究所
-
岩崎 里美
虎の門病院肝臓研究室
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
熊田 博光
虎の門病院
-
小山 志真
虎の門病院消化器科
-
小林 万利子
虎の門病院消化器科
-
鯉田 勲
虎の門病院消化器科
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器
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