実験的急性肝障害に対する gomisin A の防御作用
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概要
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Propionibacterium acnes (P. acnes) 加熱死菌をマウスに静注し, 7日後に少量のグラム陰性菌由来の lipopolysaccharide endotoxin (LPS) を静注すると, ほとんどのマウスは広範な肝壊死を起こして死亡する. しかし, このような実験的肝障害を誘導する際に, 五味子から抽出精製した gomisin Aを投与すると, マウスの生存率は高くなり, 肝の組織学的変化も著明に改善される. この gomisin Aの肝障害抑制機構を明らかにするため, 著者らは肝障害を誘導する肝粘着性細胞の活性化に及ぼす gomisin A の影響を検討するとともに, 粘着性細胞由来の肝細胞障害因子に対する gomisin A の肝細胞防御作用をしらべた. その結果, gomisin A は肝粘着性細胞の活性化を抑制して細胞障害因子の遊離を抑制するばかりでなく, 肝細胞に直接作用して, 肝細胞を障害因子の作用から防御することが明らかになつた.
著者
-
山本 祐夫
大阪社会医療センター
-
大倉 靖史
津村薬理研究所
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第3内科
-
筒井 ひろ子
大阪市立大学
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
-
東森 俊博
大阪市立大学医学部第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部公衆衛生
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