日本周辺の海からの12種の海藻の脂肪酸組成

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概要

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緑藻 (I), 紅藻 (II) 各三種, 褐藻 (III) 六種からの全脂質よりの脂肪酸を毛細管ガスクロマトグラフィーで分析した。各海藻のポリエン酸の特徴は, Iは16 : 3 (<I>n</I>-3) (2.2〜7.8%), 16 : 4 (<I>n</I>-3) (16.2〜17.7%), IIは20 : 4 (<I>n</I>-6) (60%) または20 : 5 (<I>n</I>-3) (51%), IIIは18 : 3 (<I>n</I>-3), 18 : 4 (<I>n</I>-3), 20 : 4 (<I>n</I>-6), 20 : 5 (<I>n</I>-3) のいずれかが比較的パーセントが高いことであった。おごのりからの全脂質中の20 : 4 (<I>n</I>-6) の含量は全脂肪酸に対し60%, 全ポリエン酸に対して91%と著しく高かった。紅藻は20 : 4 (<I>n</I>-6) 及び20 : 5 (<I>n</I>-3) の原料として期待される。18 : 1 (<I>n</I>-7) /18 : 1 (<I>n</I>-9) は一般にIで高く, IIIで極めて低かった。
社団法人日本油化学会の論文

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