粘質酸乳のマウス固型腫瘍に対する抗腫瘍活性
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概要
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粘質酸乳の抗腫瘍活性を調べることを目的とし,3種類の粘質酸乳(ヴィリー,ロングフィル,ローピーヨーグルト)の凍結乾燥粉末の抗腫瘍活性を,Sarcoma-180固型腫瘍系で検討した.その結果,腫瘍移植後連日9日間の腹腔内投与で有意に腫瘍増殖を抑制した.ヴィリーでは10mg/kg,ロングフィルでは50mg/kg投与でそれぞれ最も高い活性を示した.またこれらの活性は,ローピーヨーグルトよりも高いものであった.粘質酸乳の抗腫瘍活性はマウスをカラゲナンにより前処理することで完全に消失した.さらに,オキサゾロンに対する遅延型過敏症反応(DCH)において,腫瘍マウスの低下したDCHが粘質酸乳の投与により有意に回復した.DCHの増強に効果を示した投与量と抗腫瘍活性を示した投与量は一致していた,これらの結果より,粘質酸乳の抗腫癌活性はマクロファージまたはT細胞あるいは両者を介する宿主免疫反応によって誘導されるものと考えられた.
著者
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熊野 伸子
東北大学抗酸菌病研究所内科
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伊藤 敞敏
東北大学農学部
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戸羽 隆宏
東北大学農学部
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北澤 春樹
東北大学農学部
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足立 達
尚絅女学院短期大学
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熊野 伸子
東北大学抗酸菌病研究所
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足立 達
尚絅女学院短大
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