スクールカウンセラーに対する教師のニーズ
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概要
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スクールカウンセラー(以下SC)に対する教師のニーズを明らかにするために,教師8名(小学校1名,中学校5名,高校2名)に面接調査を行った。面接調査では,(1)教師のSCに対するニーズ,(2)SCの役割,(3)「学習面」「学校組織」「予防的支援」に関するニーズと実現可能性,(4)SCの教師援助に関するニーズについて質問した。その結果,学校種によって,SCに期待する仕事が異なり,小学校,高校教師は,コンサルテーションを,中学校教師はカウンセリングを望んでいた。また,予防的支援に関しては,質問紙等を用いたコンサルテーション,心理教育の方法と比べて,教師・SC・生徒間の日常的なコミュニケーションを積み重ねていくことで,実現可能性も高いとする意見がえられた。これらの結果から,SCは,児童生徒,教師との日常的なコミュニケーションを積み重ねることや,これまでの教師の実践を意味づけることが重要であることが示唆された。This study examined teachers'needs for activities of the school counselor by interviewing 8 teachers (one elementary school, 5 junior highschool, and 2 highschool teachers). The interviewed questions consisted of 1) teachers' needs for the school counselor, 2) teachers' expectations for the roles of school counselor, 3) teachers' needs and the feasibility that the school counselor supports the aspects of learning, school system and prevention, and 4) teachers' needs that school counselor supports teachers directly. The results appeared that teachers' expectations for the role of school counselor differed among school types. While teachers in elementary and high schools expect "consultation role", teachers in junior highschool expect“counseling role". In order to school counselor can implement prevention efforts, teachers don't expect that the school counselor consults through some questionnaires and implement psychoeducational approaches. Rather, teachers think that school counselor should communicate with teachers and students daily. These results suggested that it is important for the school counselor to communicate with students and teachers, and to support teachers' daily efforts.
- 千葉大学教育学部の論文
著者
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