幼児の有能感の認知と遂行との関連 : 幼児楽観性の視点から
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概要
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学習・運動・受容に関する幼児期の認知されたコンピテンス(以下有能感)と実際の能力と,教師による評定との関連を検討した。年長児61名(平均月齢73.14ケ月)に対して認知された有能感に関する質問を行った。実際の能力に関しては学習(読み・書き・数課題),運動(ボールつき課題),受容(遊びたい友だちとしての被選択)のそれぞれを測定した。さらに,各調査協力児に対する学習・運動・社会性についての教師評定を行った。その結果,幼児の有能感が実際の能力よりも全体的に高いこと,さらに,学習,受容に関しては,実際の能力の高低によって有能感には差がないことなどが明らかになった。これらの結果は幼児楽観性の側面から考察された。Young children's perceived competence and their ability and teacher's rating for learning, physical ability and peer acceptance were measured and compared. Subjects were 61 young children (M=73.14month). They first asked their perceived competence about learning and physical ability, and peer acceptance. Then, they were measured their real ability of learning (writing, reading, and calculating), physical (tapping the ball), and peer acceptance (the number chosen as a peer by their friends). Teacher rates each child7s ability (learning, physical and social). The result shows that young children's perceived competences were higher than their real ability. These results were discussed from the aspect of young children's optimism.
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