幼児における情動制御の社会的要因と文化的要因 : 情動の表出制御の状況比較および日米比較
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概要
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2つの研究で,幼児の表情表出における情動制御の社会的要因,文化的要因を検討した。研究1では社会的要因として情動喚起刺激(MISC)を一人で視聴するか友人と2人で視聴するかが表情表出に及ぼす影響を検討した。4歳児ではこれら条件に差がなかったが,6歳児では一人視聴時より2人視聴時でネガティブな表情表出は抑制された。研究2では文化的要因として,日米幼児を対象にMISC視聴時の表情表出を比較した。米国の幼児は日本の幼児より表出は大きかった。これらの結果は,文化差等の視点から考察された。In order to examine the effects of social and cultural factors on the kindergarten children's emotion regulation during watching the mood induction stimulus, two experiments were conducted. First study examined the effects of social factor that the participant watch the mood induction stimulus by oneself or with friends on his/her negative facial expression. The result showed that in four-years-old children there were no differences between two watching conditions, but in 6 years-old children the negative facial expression repressed more with friend condition than by oneself condition. Second study examined the effects of cultural factor comparing the facial expression of the US. and Japanese kindergarten children. Result showed the US. children express more facial expression during the emotion induced than Japanese children. These results discussed from the cultural point of view.
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