普通教科「情報」における情報倫理教育の実践的研究
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概要
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本稿では,普通教科「情報」を学習する高校生を対象に,情報倫理教育の実践的研究を行った。最初に,「情報」を学習している現役高校生を対象に事前調査を実施した結果,情報倫理に関する意識や知識が全体的に低いことが分かった。そこで,本研究では,近年,急増している詐欺・悪徳商法の1つとして「なりすまし」を取り上げ,情報倫理に関連するトラブル事例を学習する教材を開発した。この教材を用いて,授業実践を行った結果,「授業への集中」,「正確な知識・技能にもとつく積極的な実験・観察」,「活発さと明るさ」の3つの要因が有意に向上することが示された。すなわち,授業実践を通じて,クラス内のコミュニケーションが活発化し,授業への積極的な参加を促進した可能性が示唆された。さらに,生徒への質問紙調査や教師のインタビューに基づいて,教材評価も併せて行った。このような授業実践を通じて,集団や伸間との積極的な相互作用が知識獲得を促すとする状況認知アプローチの考え方に基づいた授業実践が実現できたことを報告している。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2006-10-30
著者
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