安全性と信頼性との類似点と相違点(事故調査を主として)

概要

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信頼性(ディペンダビリティ)と安全の分野はますます強い紳で結ばれつつある.安全性に関する研究発表において信頼性に分類されるであろうと思われる発表も散見される.さらに,両分野にまたがる研究発表も少なくない.これから,両分野が技術体系として近接した関係にあり,従ってそのある部分また方法論がオーバーラップしていると推測できよう.本研究では,両技術専門分野の統合領域あるいは境界領域の理解と発展に資することを目的として,両分野の類似,点と相違点について考察した.まず,信頼性と安全性の基本的考え方を述べた.安全機能の機能は,ディペンダビリティにおける要求機能の機能と同様に両分野の基本的原理を形成している.機能について考察し,機能を秩序状態作用あるいはそれらを組合せた作用群あるいは無秩序状態作用を要求に従い発現することと定義した.また,安全な状態について考察し,危害源作用と安全な作用,安全機能と状態遷移について述ペ,安全な状態を潜在危険(ハザード)抑制の観点から分類した.次に,両分野における基本的な性能尺度の相違点及びそれらの解析のための技法を通じた接点について述べた.また,時間及び確率の概念は両分野で共通であること,しかし,信頼性の分野では要求機能を発現させる能カによってのみ信頼性性能が規定できるのに対して,安全性の分野では要求機能を発現させる能カの他に要求機能に対する作動要求及び機能に無関係な作用がシステムの安全性能を規定すること,これが両分野の基本的相違点であることを述べた.
2010-11-17

安全性と信頼性との類似点と相違点(事故調査を主として)

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