研究成果の教育現場への還元に向けた試み : 家庭科教育学研究者の立場から(日本教科教育学会第33回全国大会(横浜大会))
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概要
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教科教育学研究の社会的還元というと,それはまず研究成果が教育現場における実践に寄与しうるものであることが求められよう。教科教育学の中で「家庭科」という教科の視点をもった家庭科教育学研究者としては,現代の家庭生活に見られる諸課題を取り上げ学習における実践や体験的活動を重視すると同時に,具体的生活事象の背景にある科学的知識・社会認識を深める学習をコーディネートし,教師との協働による授業づくり・教材開発をアクション・リサーチの手法で構築していく必要性が認められる。また,各教科独自の視点は子どもの人間形成に向けての一つの切り口である。生活や家族を学習内容として取り上げ,授業という場で考えあう家庭科の学びには,教科の枠を超えた共通性も見出される点を踏まえ,他教科との連携・共同研究の可能性も視野に入れ,授業研究を蓄積していきたい。
- 2007-12-25
著者
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