詳細度の異なるモデルを用いた無線シミュレーションの高速化手法の提案(Work in Progress,ワイヤレス環境でのアプリケーション品質,P2P/アドホックネットワーク,画像符号化,ストリーム技術,信頼性,一般)
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概要
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一般に,ネットワークシミュレーションにおいて,通信方式の再現精度とそれに要する計算量との間にはトレードオフが存在する.高い精度で通信方式を再現するネットワークモデルでは,そのシミュレーション結果の精度も高い反面,計算量は膨大なものであり,逆に,簡単なネットワークモデルでは,計算量は少ないが,シミュレーション結果の精度は低下する.一方,シミュレーションを行う際,全ての領域でネットワークの振る舞いを詳細にシミュレートする必要はなく,例えば,センサーネットワークにおいてシンクノード周辺の輻輳状況を調査する際には,シンクノードから遠くはなれたノードの振る舞いはシンクノードの振る舞いほど重要視されない.本稿では,このように,シミュレーションの対象となる領域毎で必要とされるシミュレーションの再現精度が異なる点に着目し,高精度のシミュレーションが求められる領域に対しては厳密なネットワークモデルを,それ以外の領域に対しては簡略化されたネットワークモデルを適用し,詳細度の異なるネットワークモデルを組み合わせて用いることにより,シミュレーションの再現精度を維持しつつ,シミュレーション全体の計算量を削減する手法を提案する.
- 2009-07-02
著者
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科
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廣森 聡仁
大阪大学大学院情報科学研究科
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山口 弘純
大阪大学大学院情報科学研究科
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科|独立行政法人科学技術振興機構 Crest
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村中 慎治
大阪大学大学院情報科学研究科
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廣森 聡仁
大阪大学大学院情報科学研究科情報ネットワーク学専攻
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