位置情報に基づくTDMプロトコルの提案(セッション1)
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概要
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車車間通信を,事故防止を目的としたアプリケーションに用いるには,緊急度の高い情報を低遅延で伝達できる必要がある.そのため,即座に通信が行え,パケット衝突の少ないMACプロトコルが必要である.これまでにCSMAやTDMAをベースとした様々な方式が検討されているが,既存のTDMAベースのプロトコルの場合,スロットの予約に時間がかかることや,送信データを持たない端末もスロットを占有して制御情報を交換するため,アプリケーションの通信量が少ない場合でも,通信範囲内の車の台数が多ければパケット衝突しやすくなる,などの問題がある.本稿では,位置情報に基づくTDMスロット割り当てを行うことで,衝突の少ないスロット割り当てを迅速に行えるプロトコルを提案する.提案手法では,地理的に限られた範囲ごとにスロットを割り当てることで,競合しうる車の台数を制限し,衝突の可能性を減らしている.シミュレーションにより提案プロトコルの性能を評価し,提案手法の有効性を示す.
- 2009-02-26
著者
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科
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梅津 高朗
大阪大学大学院情報科学研究科
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中西 一宏
大阪大学大学院情報科学研究科情報ネットワーク学専攻
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大森 正也
大阪大学大学院情報科学研究科情報ネットワーク学専攻
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報科学研究科|独立行政法人科学技術振興機構 Crest
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東野 輝夫
大阪大学大学院情報学研究科
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