注意欠陥多動性障害児および広汎性発達障害児を対象としたStop-signal課題における反応抑制の検討
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概要
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筆者らはStop-signal課題を用いて、注意欠陥多動性障害(ADHD)児と知的に遅れの認められない広汎性発達障害(PDD)児の優勢な反応に対する抑制の特徴について検討した。本課題において、対象児は繰り返し呈示される実行信号に応じてボタン押しを行う中で、時々呈示される停止信号に応じてボタン押しを止めるよう要求された。対象児はADHD児11名、PDD児6名、健常児10名であった。ADHD群は反応抑制に困難さが認められたが、PDD群では顕著な困難さが認められず、ADHD群とPDD群は異なる結果を示すことが示唆された。ADHD群は実行信号に対する反応が不正確であること、反応抑制の困難さを有することが彼らの特徴として挙げられた。また、PDD群は反応抑制の遂行成績で2つのタイプに分類され、今後タイプに合わせた結果の検討が必要であり、おのおのの行動特徴を検討することが重要であると考えられた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2007-07-30
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