竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1991年 : 季節消長
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概要
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1991年3〜11月に行われた1旬につき2回,計53回の2.5Km-帯状センサスにより,茨城県竜ヶ崎市近郊(竜ヶ岡)では,7科39種1,713個体のチョウが目撃され,群集構造,種数個体数多様性,優占種の季節変化について解析が行われた。以下はその結果である。1.総目撃個体数5以上のチョウ32種の27の調査季節への個体数分布マトリックスに,群分析と主成分分析を併用して,三つの群集と,三つの活動季節を分類した。2.3月上・中旬,9月中旬〜11月には,キチョウ>ヤマトシジミ>キタテハ>オオチャバネセセリ>ィチモンジセセリ>ッバメシジミが優占する全15種からなる秋群集が成立していた。3.7月下旬〜9月上旬には,アゲハ>アオスジアゲハ>サトキマダラヒカゲが優占する全16種からなる夏群集が成立していた。4.3月下旬〜7月中旬には,モンシロチョウア>ルリシジミが優占する全8種からなる春夏群集が成立していた。5.総目撃種数総目撃個体数,多様性値から判断して,調査地のチョウ群集は秋の長雨の影響を受けたものの,1985年の落ち込みから回復し,調査初期の状態に戻ったと判断された。
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