竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1991年 : 環境選好性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1991年の竜ヶ崎市郊外の2.5km-帯状センサスにより,チョウ成虫の生息環境の調査が行われた。3〜11月にかけて1旬につき2回の調査で7科39種1,713個体が目撃され,距離補正の上(補正総個体数=1,552),群集構造,種数,個体数,多様性,優占種についての生息環境による違いが報告された。以下はその結果である。1.目撃総個体数5以上のチョウ31種の19の調査小区への補正個体数分布マトリックスより,群分析と主成分分析を併用して,三つの生息環境(人家周辺域,荒地森林)と二つの群集(森林群集オープンランド・モザイク群集)を区別した。2.森林やそれと隣接する荒地では,ヤマトシジミ>アゲハ>オオチャバネセセリ>ルリシジミ>アオスジアゲハ=イチモンジセセリを優占種とする計23種が森林群集を構成していた。3.荒地や人家周辺域には,キチョウ>モンシロチョウ>キタテハ>ツバメシジミを優占種とする16種からなるオープンランド・モザイク群集が成立していた。4.種数個体数ともに過去10年間の最低となったが,オープンランド・モザイク群集の台頭と優占種への目撃個体数の集中度合いが減少し,均等性が増大した結果多様性はむしろ上昇した。
著者
関連論文
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1992年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相 : 20年間の変化
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1989年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1990年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1990年 : 季節消長
- 湯ノ丸高原域におけるチョウの垂直分布
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1991年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1991年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1989年 : 季節消長
- Factors Controlling Oviposition Activities of Two Pierid Butterflies, Pieris rapae crucivora and P. napi nesis, Living Sympatrically at Open Habitats
- Daily Oviposition Activities of Two Pierid Butterflies Inhabiting Sympatrically in Northern Japan
- Host Preference in Pieris rapae crucivora
- モンシロチョウの食草選好性 : IV. 第四世代
- モンシロチョウの食草選好性 : II. 第二世代
- モンシロチョウの食草選好性 : I. 第一世代
- モンシロチョウの産卵選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1988年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1988年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1987年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1987年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1986年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1986年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1985年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1985年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1984年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1984年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1983年 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相、1983年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1982年 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相 : 季節消長
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相 : 環境選好性
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相 : 日周性
- 蝶類群集の研究法
- Effect of Field Temperatures on Development for Egg Stage of Pieris rapae crucivora (Lepidoptera, Pieridae)
- 竜ヶ岡地域のチョウ相 : 2ヵ年の比較
- 近縁のモンシロチョウ属2種のすみわけ
- 竜ヶ崎市周辺のチョウ相
- チョウの活動性 : 気温・日射・風力との関係