竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1987年 : 季節消長
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概要
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1987年に行われた1旬につき2回,計51回の2.5Km-帯状センサスにより,茨城県竜ヶ崎市近郊(竜ヶ岡)では,7科45種3,173個体のチョウが目撃され,群集構造,種数,個体数,多様性,優占種の季節変化について解析が行われた。以下はその結果である。1.総目撃個体数5以上のチョウ33種の26の調査季節への個体数分布マトリックスに,群分析と主成分分析を併用して,三つの活動季節と,三つの群集を分類した。2.3月および10〜11月には,モンシロチョウ>キチョウ>キタテハが優占する全10種からなる春秋群集が成立していた。3.4〜8月は,サトキマダラヒカゲ>ルリシジミ>アゲハ>ヒメウラナミジャノメ>アオスジアゲハ>コミスジが優占する全20種からなる夏群集が成立していた。4.9月は,オオチャバネセセリ>ヤマトシジミ>コチャバネセセリ>ヒカゲチョウ=イチモンジセセリ>ツバメシジミ>ウラギンシジミが優占する全15種からなる初秋群集によって特徴づけられた。5.前年に引き続いて,目撃個体数,多様性が大幅に増加し,調査地のチョウ群集は前々年の落ち込みから急速に回復しつつあると判断された。
- 流通経済大学の論文
著者
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