竜ヶ崎市周辺のチョウ相、1983年 : 環境選好性
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概要
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1983年の竜ヶ崎市郊外の2.5km帯状センサスにより、チョウ成虫の生息環境の調査が行なわれた。3〜11月にかけて1旬に2回の調査で7科40種3,210個体が目撃され、距離補正の上、群集構造、種数、個体数、多様性についての生息、環境による違いが報告された。以下はその結果である。1.チョウ40種の15の調査少区への補正個体数分布マトリックスより、群分析と主成分分析を併用して、三つの生息環境(オープンランド、モザイク、森林)と二つの群集(オープンランド群集、森林群集)を区別した。2.耕作地とその周辺域には、ヤマトシジミ>モンシロチョウ>イチモンジセセリ>アオスジアゲハが優占する計20種からなるオープンランド群集が成立していた。3.森林には、オオチャバネセセリ>ヒカゲチョウ>サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ>キチョウ、コチャバネセセリ>コミスジを優占種とする計20種を含む森林群集が成立していた。4.これら二つの群集の移行帯的性格をもったモザイク環境が第3の環境として区別された。5.種数、個体数については森林環境>モザイク環境>オープンランド環境、多様性については、モザイク環境>森林環境>オープンランド環境の順となった。
- 流通経済大学の論文
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