竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1988年 : 季節消長
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概要
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1988年に行われた1旬にっき2回,計50回の2.5Km-帯状センサスにより,茨城県竜ヶ崎市近郊(竜ヶ岡)では,7科43種2,884個体のチョウが目撃され,群集構造,種数,個体数,多様性,優占種の季節変化について解析が行われた。以下はその結果である。1.総目撃個体数3以上のチョウ37種の26の調査季節への個体数分布マトリックスに,群分析と主成分分析を併用して,二つの群集と,三つの活動季節を分類した。2.3月中旬〜4月中旬および8〜11月には,オオチャバネセセリ>ヤマトシジミ>イチモンジセセリ>サトキマダラヒカゲ>キチョウ>キタテハ>ヒカゲチョウが優占する全12種からなる春秋群集が成立していた。3.4月下旬〜10月上旬は,モンシロチョウ>ツバメシジミ>ヒメウラナミジャノメ>コミスジ>アゲハ=アオスジアゲハ>ルリシジミが優占する全31種からなる夏群集が成立していた。4.目撃個体数,多様性が大幅に増加し,調査地のチョウ群集は1985年の落ち込みから回復し,全体としては調査初期の状態に戻ったと判断された。
- 流通経済大学の論文
著者
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