竜ヶ崎市周辺のチョウ相 : 環境選好性
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概要
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1982年の竜ヶ崎市郊外の2.5km帯状センサスにより,チョウの生息環境の調査が行われた。3〜11月にかけて計49回の調査で,6科43種2,433個体が目撃され,群集構造,種数,個体数,多様性についての生息環境による変化の解析が行われた。以下はその結果である。1.チョウ43種の15の調査小区への個体数分布マトリックスより,群分析と主成分分析を併用して,三つの生息環境と三つの群集を分類した。耕作地周辺域には,モンシロチョウ,ツバメシジミが優占するオープンランド群集,森林には,オオチャバネセセリ,ヒカゲチョウ,コチャバネセセリ,コミスジ,キチョウの優占する森林群集,前二者の中間的複合環境には,ヤマトシジミ,ヒメウラナミジャノメ,イチモンジセセリ,ルリシジミに代表されるモザイク群集が成立していた。2.種数個体数,多様性のすべてにおいて森林環境が最高値を示し,次いでモザイク環境>オープンランド環境の順となった。
- 流通経済大学の論文
著者
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