59.地震時の列車事故に起因する人的被害予測に関する研究
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概要
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巨大地震発生直後の緊急活動を支援するための防災情報システムでは、人的被害の評価が特に重要であるが、様々な要因が複雑に関連しているためにその定量化は困難である。そこで、大地震時に多大な被害が予想される鉄道事故に注目し、鉄道事故による人的被害の評価方法として、乗客数の増加とともに被害率が減少する点に着目し、乗客数をパラメータとしてモデル化を試みた。得られたモデルを阪神・淡路大震災の発生時刻に適用したところ、実際の被害と安全側の予測結果がよく一致したため、さらに時間帯を変えてシミュレーションを行った。この結果、阪神・淡路大震災では鉄道施設が大きな被害を受けたにもかかわらず、列車事故では63名の負傷者しか発生しなかったが、これはたまたま転落などの大事故が発生しなかったためであり、予測結果から判断すると、数十人単位の死者が発生する危険性があったことが明らかとなった。
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