作業の姿勢への影響に関する研究
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概要
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本実験では、低刺激率条件、高刺激率条件の異なる2つのヴィジランス作業を被験者に課し、被験者の作業結果と姿勢変化から作業による精神的影響および身体的影響の検証を行った。その結果、以下に示す傾向が認められた。(1)作業結果に関して、高刺激率条件の方が低刺激率条件よりもパフォーマンスが低下することが認められた。(2)姿勢結果については、腰部角度において高刺激率条件よりも低刺激率条件の方が増加することが認められた。しかし作業姿勢に関しては、刺激率だけでなく作業時間や個人差、個体内変動などの影響も考えられ、今後の検討が必要である。(3)作業と姿勢との相関性では、作業条件により異なる傾向が認められた。高刺激率条件では、作業によるパフォーマンス低下が大きいほど、頸部角度が減少し、腰部角度は増加する傾向が認められた。したがって、精神的疲労が大きいほど姿勢変化が大きくなる傾向があるといえる。低刺激率条件では、作業によるパフォーマンス低下と姿勢との関連性は認められなかった。しかし作業姿勢の変化から、作業条件とは異なる別の要因の存在も考えられ、その明確化には今後の検討が必要である。
- 駒澤大学の論文
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