瞑想に関する心理学的研究(第1報)

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概要

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本研究は,僧堂において修行を行なっている一般参禅者を対象として質問紙法によって,坐禅中の心理状態を把握することを目的としたもので,結果はつぎのとおりであった。1.坐禅の有経験者(経験年数一年以上)は初心者(経験年数一年未満)に比較して,坐禅中は,全体的な心身状態,意識,心の安定性,集中力,身心の障害,姿勢などにおいて,より好ましい状態にあることが判明した。2.坐禅中の心理を構造的に把握するため,主成分分析法を適用し,直交varimax回転を行なったところ,3つの因子を抽出することができた。それらは,第1因子「坐禅への基本的構え」の因子,第2因子「坐禅修行の障害」の因子,第3因子「坐禅中の心理の背景」の因子と命名された。3.坐禅の達成度についての自己評点を基準変数として重回帰分析を行なったところ,坐禅の達成度の自己評点に影響を与えるものは「不安」と「姿勢」であることが判った。とくにこの特徴は,有経験者のみにみられるものであった。
駒澤大学の論文

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