Co-PCBsの次世代に及ぼす影響(研究サブ・グループ1,麻布大学ハイテク・リサーチ・センター研究プロジェクト : ダイオキシン類(コプラナーPCBsなど)の生体影響評価と植物による環境モニタリングおよび環境浄化技術の開発,II.ハイテク・リサーチセンター経費,平成18年度麻布大学公的研究助成金事業研究成果報告)

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概要

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これまでの実験で,PCB126暴露により次世代動物の卵巣における発育卵胞数の減少,E_2産生の低下と共に,卵巣におけるArom遺伝子発現量の減少が認められた。そこで,本実験では妊娠15日にPCB126(50μg/kg)暴露を受けた出生雌ラットの卵巣内発育卵胞を,発育段階により形態学的に分類してその数を数え,影響の認められた発育段階の卵胞からLMD法により類粒層細胞を採取して遺伝子発現量の変化を検索した。その結果,暴露動物では15日齢において卵胞腔形成期の卵胞が減少しており,これら発育段階にある卵胞の顆粒層細胞ではAromとERβの遺伝子発現量が低下していた。いっぽう,顆粒層細胞のFSHRやIGF-1,あるいは卵細胞のGDF-9とBMP-15の遺伝子発現量には影響が認められなかった。これらの結果から,PCB126の卵胞発育の阻害は卵巣におけるestrogen作用の低下が関与していることが示唆された。
麻布大学の論文

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