水稲登熟期間中の高温処理時期および玄米タンパク質含有率が背白米の発生に及ぼす影響

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概要

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人工気象室において高温条件の処理時期を変えた結果,前期高温区が全期間高温区同様に背白米が多く発生し,次いで中期高温区が少発生し,後期高温区では発生が極めて少なくなった.これらのことから,背白米は登熟期間前・中期,特に前期の高温の影響が大きいことが認められた.さらに,前期高温区において湿度の違いが背白米発生に及ぼす影響を検討した結果,高湿度区が低湿度区に比べて発生が多くなった.また,窒素施肥量が背白米に及ぼす影響について検討した結果,登熟温度28℃以下においては,玄米タンパク質含有率(玄米窒素量)と背白米発生割合との間に負の相関関係が認められた.一方,登熟温度28℃を超える条件下では,いずれの区も背白米が多発し,玄米タンパク質含有率の増加による背白米発生軽減効果が小さいことから,高温登熟性の優れる品種の利用と組み合せた検討が必要であると考えられた.
日本作物学会の論文
2008-05-15

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