乳牛スラリーの土壤細菌相およびトウモロコシの生育におよぼす影響
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概要
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乳牛スラリーを農耕地に導入し,土壌中微生物の動態と各種成分の変動,ならびにトウモロコシの生育と収量におよぼす影響を調べた。各実験区に基肥として化学肥料(15-20-13)を10a当たり100kg施肥し(対照区),さらにスラリー導入区には未発酵物(NFS)または発酵物(FS)をそれぞれ10a当たり7,5t投入した。好気性細菌数および大腸菌群数はNFS,FS区とも対照区より高かったが,NFSとFS区の間には大きな差異は認められなかった。土壌中微生物による好気性呼吸もNFS,FS区とも対照区より活発であった。pHはいずれの区においても8月中旬にわずかに減少したが,その後徐々に上昇した。全窒素および全炭素の含量はFS,NFS,対照区の順に低くなった。硝酸および亜硝酸態窒素はいずれの区においても8月中旬に急増したが,その後は減少し続けた。アンモニア態窒素に関してはいずれの区においても大きな変動は認められなかった。トウモロコシの収量はNFS,FS区ともに対照区より高かった。発酵乳牛スラリーのトウモロコシ栽培における有用性が論じられた。
- 帯広畜産大学の論文
- 1980-11-29
著者
-
酒井 隆太郎
札幌システムラボラトリー専門学校
-
酒井 隆太郎
帯広畜産大学環境植物学研究室
-
吉岡 真一
北海道農業試験場
-
美濃 羊輔
帯広畜産大学
-
青野 寛之
帯広畜産大学環境植物学研究室
-
吉岡 真一
北海道農試畑作部
-
村井 信仁
道立十勝農業試験場農業機械科
-
平光 志伸
帯広畜産大学環境植物学研究室
-
柳原 清明
帯広畜産大学環境植物学研究室
-
村井 信仁
北海道立十勝農業試験場農業機械科
-
村井 信仁
北海道十勝農試
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