特許文献における因果関係を用いた類推による仮説の生成と検証 : ライフサイエンス分野を対象として
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概要
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類推によって仮説を生成する発想支援システムを構築するための基礎研究として,我々は因果関係に類推を適用して仮説を生成し,その仮説の検証を試みた.基となる因果関係は,我々が以前の研究で薬学分野の特許文献から抽出したものであって,手段の用語と効果の用語から構成されている.類推は,その因果関係の用語を他の類似した用語に置き換えることによって行った.ペプチドによる創傷治療効果,厚朴による抗炎症作用,ラクトフェリンによる感染防除効果の3つの因果関係を用いて類推を行い,227件の仮説を生成した.この227件の仮説をライフサイエンス辞書を用いて検証し,91件の仮説は類推として適切な結果であることを確認した.さらに,91件の仮説の中から9件の仮説をPubMed Central及びPubMedで検証した結果,8件の仮説は文献で報告されている.これらの結果は,本研究の類推によって生成された仮説は有効であることを示している.
- 情報知識学会の論文
- 2007-09-18
著者
-
石川 大介
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
-
藤原 譲
独立行政法人工業所有権総合情報館
-
石塚 英弘
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
-
藤原 譲
基礎情報学研究所
-
藤原 譲
筑波大学電子・情報工学系
-
藤原 譲
基礎情報学研
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