XMLとRDFを用いた誘導情報の部品化と再構成機能を持つ案内図配信システム

概要

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我々は,Web上で目的地への誘導を目的とした案内図配信システムについて,人間的なやりとりを含んだ情報源の相互運用性モデルを提案した.まず,本システムで扱う誘導案内情報のデータモデルについて,誘導案内情報の議論領域と誘導案内データの構造,誘導案内データの知識表現について述べた.XMLで記述した誘導案内で扱うデータは,目的の位置と周辺の地物との位置関係,分岐点の位置と方向である.誘導案内データの案内表現は,「使命」,「最終目的」,「手順」,「時間」,「予測」,「失敗」の6つの観点をRDFで表現した.1つの案内図に含まれる複数の案内情報を登録・検索するよう設計した.1つの案内図内の誘導案内データは,その案内図の管理者が管理する.また,誘導案内データのメタデータをRDFで記述し,本システム内の案内図リポジトリに登録する.配信システム側では,分散した情報源を統合シナリオに沿って情報統合し,案内図側に助言情報を提供する.案内図配信システムは,案内図管理者に案内図作成編集機能を提供し,利用者側にも,その一部の機能を使った案内図追加登録を提供する.
社団法人情報処理学会の論文
2004-06-15