リジン脱炭酸能陰性Salmonella Enteritidisの薬剤感受性,ファージ型および遺伝子型(公衆衛生学)
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概要
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長崎県において1992年〜2005年に分離されたSalmonella Enteritidis計120株(集団例40事例65株,散発例44株および野外材料分陰株11株)について薬剤感受性,ファージ型(PT)およびパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)型を検査し,リジン脱炭酸(以下LDC)試験陰性株および陽性株の疫学的相違について検討した.LDC陰性株は,供試120菌株中18株検出され,そのうち15株がストレプトマイシン耐性であった.PT型別においてはPT1(31株)およびPT4(33株)が優位を占めた.PFGEによるクラスター解析では,5つのクラスターA〜Eに分類され,LDC陰性3株はクラスターAに属し,残りのLDC陰性15株は全てクラスターEに属した.クラスターAに属したLDC陰性3株は2000年および2003年に分離され,PT4型であった.一方,クラスターEに属したLDC陰性15株のファージ型は,PT1型が5株,RDNCが7株及び型別不明3株であり,県外で分離されたLDC陰性株とは異なるPFGEパターンを示した.長崎県においては,クラスターEに属すLDC陰性株は2001年以降に分離された.
- 2007-08-25
著者
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渡邊 治雄
感染研・細菌第一
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泉谷 秀昌
国立感染症研究所
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岡本 嘉六
東京大学農学部家畜薬理学教室
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渡邊 治雄
国立感染症研究所細菌部
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高瀬 公三
山口大学大学院連合獣医学研究科
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山崎 省吾
長崎県環境保
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三澤 尚明
山口大学大学院連合獣医学研究科
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岡本 嘉六
山口大学大学院連合獣医学研究科
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原 健志
長崎県環境保健研究センタ
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岡本 嘉六
鹿児島大学農学部
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岡本 嘉六
獣医公衆衛生学教室
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岡本 嘉六
鹿児島大学農学部獣医学科獣医公衆衛生学教室
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渡邊 治雄
国立感染症研究所
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渡邊 治雄
横浜市衛生研究所
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渡邊 治雄
国立感染症研究所細菌第一部
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Misawa Naoaki
Veterinary Public Health University Of Miyazaki
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Okamoto Karoku
Department Of Veterinary Public Health Faculty Of Agriculture Kagoshima University
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Takase K
Department Of Veterinary Medicine Faculty Of Agriculture Kagoshima University
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泉谷 秀昌
国立感染症研究所 細菌第一部
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