組み込みシステムの機能・性能検証手法(コンカレントシステム,離散事象システム,ハイブリッドシステム,及び一般)

概要

論文の詳細を見る
近年、組み込みシステムの代表製品であるデジタル家電や携帯向けの組み込みシステムの複雑化が進んでいる。複雑化によって、組み込みシステムの機能を正しく動作させるための検証や、所望のスペックを達成させるためのソフトウェアの改良などに多数の開発工数が必要となるなど、組み込みシステムの開発期間が長大化し、開発コストも年々高くなってきている。組み込みシステム開発効率化のためにさまざまな手法が提案されているが、組み込みシステムの特徴はシステムLSIとその組み込みソフトウエアの協調動作による小型化、低コスト化、低消費電力化にあり、システムLSIの特性を考慮した組み込みソフトウエア開発が重要である。我々は、この問題に対して、エミュレーションシステムを使ったシステムLSI向けソフトウエアの早期開発を行い、デジタル家電や携帯電話といった製品向けの組み込みシステム製品の短期間・低コストに貢献してきた。このエミュレーションシステムは、従来のハードウエアの検証を目的としたシステムと異なり、BreakやStepと言ったソフトウエアデバッグの基本機能が実装され、システムLSI製造前の詳細なソフトウエア検証が必要である。本稿では、このソフトウエア開発向けのエミュレーションシステムの詳細と実例について述べる。また、組み込みシステムの実機をつかった性能解析手法についても簡単に説明する。
2007-06-21

組み込みシステムの機能・性能検証手法(コンカレントシステム,離散事象システム,ハイブリッドシステム,及び一般)

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク