PBLテュートリアルにおけるテュータの技術 : 経験テュータと新人テュータの介入の比較から

概要

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【目的】本研究は、問題解決型個別少人数教育(以下、PBLテュートリアル教育)における経験テュータと初心者テュータの思考過程と介入を比較検討することで、テュータが修得しなければならない技術を明らかにすることを目的とした。【方法】授業をVTR、テープレコーダにより記録し、授業後の評価表、インタビューデータを収集し、得られたデータを質的に分析した。【結果】経験テュータは学生の個人・グループの学習状況を認識する能力、学生の学習内容(知識)と学習方法に関して個人・グループに必要な場面で介入できる能力を有しており、状況判断、介入、評価を連続して矛盾なく行うことができていた。一方、初心者テュータは初め、学生の討議の様子を観察するが状況判断ができないため介入できない、また介入の必要を感じてもうまく介入できないといった思考と行動の矛盾が見られた。しかし、毎回討議場面の映像に基づき経験者との反省的思考(リフレクション)を重ねることで介入のタイミングを習得し、次第に介入、介入の評価ができるようになっていった。【考案】テュータの介入技術は、介入場面の反省的思考を繰り返すことで修得できるようになると考えられる。
埼玉県立大学の論文

PBLテュートリアルにおけるテュータの技術 : 経験テュータと新人テュータの介入の比較から

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