自然淘汰における利他的行動の出現とそれに伴う共有語彙の獲得
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概要
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自然淘汰の結果現存する多くの生物が共有語彙を用いたコミュニケーションを行い,協調的な行動をしばしばとっている.協調的な行動の中には自己にメリットがないように見える利他的行動も存在する.自然淘汰を生きのびるためには自己の利益を追求する個体が有利と考えられるが,なぜ利他的行動は出現したのだろうか.本研究では,どのような条件下で自己の利益を追求する生物間に利他的行動を含めた協調行動が発現するのかについて,餌取り行動を行う仮想生物を用いてコンピュータシミュレーションで調べた.その結果,絶対評価による,程よい大きさの淘汰圧の下では利他的行動は獲得されやすい事が分かった.
- 2007-03-09
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