農作業の自動化に関する基礎的研究(I) : 栽培ボックスとその移動システムの開発について

概要

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農作業の自動化を図るために, 栽培施設内における栽培ボックスの開発とその移動システムについて検討した.その結果を要約すると次のとおりである.1.地上移動式栽培ボックスではホイールタイプキャスタ付きの方がボールタイプキャスタ付きに比べて牽引動力が少なく, 接地面がコンクリートの場合, キャスタ取付け個数4個, 牽引速度50cm/min, 土壌重量94kgの時, 牽引動力は0.54Wであった.2.両タイプのキャスタ付き栽培ボックスともに, 最大牽引動力は栽培ボックスの起動時に現れ, 平均牽引動力の約1.3〜1.5倍の値を示した.3.キャスタのコロガリ摩擦係数は接地面がコンクリートではホイールタイプで0.14〜0.15,ボールタイプで0.07〜0.15であった.4.水上移動式栽培ボックスではいずれの牽引速度においても牽引動力は非常に少なく, 牽引速度50cm/min, 土壌重量94kgで9.31×10^<-3>Wであり, 地上移動式栽培ボックス(ホイールタイプキャスタ4個取付けの場合)の約1/60の牽引動力であった.
鹿児島大学の論文
1994-03-25