さとうきび脱葉ロールの引張力について

概要

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さとうきび脱葉機構の1つである脱葉ロールの性状が, 最大動的引張力におよぼす影響を調査するとともに, さとうきびの葉を茎より引き離す際の最大動的剥離力を測定した.1.脱葉ロールの表面の状態が, 最大動的引張力におよぼす影響は, 表面に刻みをつけたローレットロールが, 表面が平滑なスムーズロールより最大動的引張力が大きく, その平均値の90%信頼限界は, スムーズロール12.6〜10.4kg, ローレットロール33.3〜31.1kgであった.2.脱葉ロールの直径の大きさが, 最大動的引張力におよぼす影響は, 直径の大きいロールの方が, 最大動的引張力が大きくなる.3.脱葉ロールの周速度が, 最大動的引張力におよぼす影響は, 有意差は見られなかった.4.さとうきびの葉を剥離する際の最大動的剥離力を参考として測定したが, その1例を示すと, その平均値の95%信頼限界は, 第7葉位15.0〜12.8kg, 第11葉位9.3〜7.9kgであった.
鹿児島大学の論文
1986-03-15