空冷小型発動機における潤滑油の劣化に関する研究
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概要
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空冷発動機の農作業用としての耐用度増進上特に大切な, 潤滑油の適期交換並補給に関する基礎資料を得る為に, 潤滑油の使用時間数に応ずる諸性質の変化を探究し, 次の如き成績と結論を得た.(a)第1段階(運転時間25〜30時間迄)の変化においては主燃料の稀釈の影響が著しく表われ各種粘度特性, 比重, 燃焼点, 色相の変化が顕著である.(b)第2段階の変化(30時間後)は酸化, 炭化, 機械的混入物等による徴候が著しく表われる.(c)40時間附近ではこれ等の変化が不規則に攪乱しつゝ急速な悪化に傾く.ピストンリングの膠着が35時間後で屡々起つた.(d)実験の結論として潤滑油は, 本試験程度の苛酷運転条件下においては最少限30時間, 長くとも40時間を以て交換するのが安全であり, 消費分量に対する補給方法は, 一度に取まとめて大量を行うよりもむしろ回数を多くし, 理想的には時々刻々, 常に潤滑油槽を満量ならしめる如く行うべきである.
- 鹿児島大学の論文
- 1952-11-30
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