傾斜地等高線平行耕耘における耕耘機の直進性について
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概要
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傾斜地等高線平行耕耘において, 運転諸条件を主とする各種の因子が, ロータリー式耕耘機の直進性に及ぼす影響を検討し, 次の結果を得た.(1)耕耘機進行速度の低下につれて, 機体の直進性は良好となる.(2)瓜車回転数の低下につれて直進性は良好となる.(3)耕深の影響は比較的少いが, 6〜18cmの間において深耕側では直進性は良好となる.(4)ロータリ爪各種については, 普通爪, ナタ爪(小), ナタ爪(大), の順序に前者ほど直進性は良好である.(5)耕耘爪装着数の少いほど直進性は良好となる.(6)轍間距離が広いほど直進性は良好となるが, 他面, 耕作体系, 軸の撓み等の面から限界が考えられる.(7)タイヤ空気圧力が高いほど直進性は良好である.山側タイヤの16Lbs/in^2に対し谷側タイヤ10Lbs/in^2以下では特に下降が著しい.(8)走行地面が膨軟なほど機体は直進し易くなる.(9)土壌含水比の低下につれて(19〜36%の間)直進性は良好となる.(10)9°の傾斜で機体偏位角5′を与えたとき直進性は最良を示した.(11)ハンドル(谷側)に重錘を附加すれば直進性は著しく向上し, 30kg附加において殆んど直進を示した.耕跡の一般式y=-bx-cx^2においてx^2の係数は始めて正となつた.(12)尾輪角βを固定(fix)して発進させれば直進性は向上し, β≑22°で良好となつた.(13)機体偏位角αと尾輪角βを適宜組合せれば機体はさらに直進する.α=4°, β=20°においては最良値を示した.(14)ロータリ爪車輪の草根巻きつき量が少いほど直進性は良好となる.(15)以上各項目の実験式における諸係数を一表にまとめて比較した.
- 鹿児島大学の論文
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