Air Cleanerの除塵性能に関する研究 : 油槽式クリーナーの性能と作用機構について
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概要
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(1)油溜油面の上昇は除塵率を高める.0〜最高油面間で18%の差を生じた.(2)油溜オイルを稀釈すれば除塵率は低下するが, 一定濃度以下では上昇する.油面が動揺し濾網底部から浸潤し易くなるためと考えられる.(3)油溜オイルの塵砂混入量20%において除塵率は徐々に低下し, 30%以後は急速となる.運転間各部の捕捉塵砂量は, 油溜が濾網の3倍, クリーナー透過量は濾網の捕捉量と匹敵, あるいはより以上となるが, 大部分排気ガスとして空中に還元するものと思われる.(4)クリーナーに供給する塵砂総量60〜70gmにおいて除塵率は急激に低下し始める.(5)濾網は運転間, 振動傾斜のため注油効果が加わり, 除塵率はかなり高度に保たれる.(9)同種の塵砂間においては, 小径粒子が, クリーナー未端部まで透通する.(7)r.p.m.の増加は, 濾網の捕塵率を低下させるが溜溜の捕塵率は心持ち増加させる.クリーナー除塵率は濾網式に比べ変化が少い.消石灰, BHC粉剤, 塵砂粒子に対する除塵率は前者が良好である.異種粒子に対する除塵率は粒径, 比重よりも架橋現象発生の難易が大きく左右する.(8)濾網筒外周に旋回案内羽根を取つけて遠心分離させた粒子を, 直接, 油溜油面に衝突させるよう改造した所, 従来型に比し13.6%除塵率を向上した.(9)Eaton Stamping Co.製品の性能は, 安定性にとみ特に濾網部分が優秀と認められる.(10)濾網の力学的作用機構, 架橋現象, 粒子運動, 濾網組織不均一性の得失等に関し, 問題の所在を考究した.(11)濾網細隙間の空気流れと, 諸因子の関係を求めた.(12)クリーナーの濾過抵抗を, 堆積粒子層の抵抗と濾過器内部抵抗とに大別してのべた.(13)濾網の濾過方式を略恒圧濾過とみなし, 特に初期に発生し易い剥離現象, 閉塞作用について考察した.(14)濾網のMicro的作用機構の究明に有用な研究2例を引用した.(15)外筒低部の気流反転個所における遠心一慣性効果について述べた.
- 1955-11-30
著者
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