"Bulldeeper"による水田深耕の基礎的性能について
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概要
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"Bulldeeper"の調整操作が作業性能に及ぼす影響を試験して次の結果をえた.(1)ブレード傾斜角θは(3°<θ<6°)の範囲で耕深を著しく左右し, ブレード長さL>41cmではその効果が顕著となる.(2)"Bulldeeper"の牽引抵抗はロータリの作用で著しく軽減される, このロータリ効果の%換算値は短いブレード側で大きく, またθにより異る値を示す.(3)ロータリ効果はロータリ耕深と共に増大するが, ロータリ耕深一定ならば, ブレード耕深に関係なくほぼ一定値を示す.(4)ブレード耕深が同一でも, ブレード調整値(D, θ, I)の如何により牽引抵抗値は異る.(5)差耕深(D_B-D_R)が大なるほど牽引抵抗は増加する.差耕深が同一ならばブレード耕深が大なる側で牽引抵抗を増加する.(6)"Bulldeeper"の水田深耕における作業能率を検べた.かなり困難な土壌条件下にあつて10a当りの正味耕うん(心土耕)時間はほぼ2時間30分, 耕うん速度は0.21〜0.26m/sec, 枕地旋回時間は23sec程度である.車輪スリップを防止する方策を構ずれば, 作業性能はさらに向上できる.
- 鹿児島大学の論文
- 1961-11-25
著者
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