チャ赤焼病病原細菌のファージについて
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概要
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チャ赤焼病罹病組織より, その病原細菌のファージを, 2種類分離し, それぞれPseudomonas syringae pv.theae phage φ1,φ2と命名し, それらの性質について調べた.得られた結果を要約すると以下のとおりである.1.赤焼病病原細菌の分離株に対し, φ1は, 大型の鮮明な輪郭で透明な溶菌斑を形成し, φ2は小型の不鮮明な輪郭で不透明な溶菌斑を形成した.また, ファージの寄生性を調べた結果, φ1は, 本病原細菌の21分離株とP.syringae pv.lachrymansに, φ2は本病原細菌の18分離株と, P.syringae pv.eriobotryaeおよびP.syringae pv.moriに寄生性が認められた.2.本ファージの形態は, いずれも多面体の頭部と尾部を有する精虫形である.その大きさは, φ1は, 頭部約80nm, 尾部は幅約27nm長さ約184nmで, φ2は, 頭部約90nm, 尾部は幅約25nm, 長さ約110nmであった.3.ファージの不活化は, いずれも50℃で起こりはじめ, 60℃では完全に不活化された.
- 鹿児島大学の論文
- 1982-03-19
著者
-
植原 一雄
植物病理学研究室
-
野中 寿之
鹿児島県茶業試験場
-
荒井 啓
植物病理学研究室
-
富田 啓文
植物病理学教室
-
野中 寿之
鹿児島県茶業試
-
富田 啓文
植物病理学教室:(現)東北大学農学部
-
荒井 啓
鹿児島大 農
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