<原著>幼児を対象にした Oral diadochokinesis 検査における教示方法の検討
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概要
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幼児を対象にしたOral diadochokinesis検査において, 教示方法が結果に及ぼす影響と, どのような教示方法を用いれば幼児の能力を引き出すことができるのかについて検討した。対象は3歳から6歳までの幼児45名である。教示は次の3つの方法で実施した。1.「/pa/をできるだけ速くストップと言うまで続けましょう。」と口頭で指示し, モデルを示す。2.絵カードを被験者の前で5秒間移動させ, その間は/pa/の反復を続けるよう教示する。3.走っているヒトが描いてある絵カードを提示し「走るみたいになるべく速く/pa/を続けましょう。」と教示する。その結果, 教示1で検査が可能であったのは4歳児以上であった。3歳児も教示2により5秒間反復の持続が可能になる児が多く認められた。また教示3で個人内の最多反復回数を示した児が最も多く認められた。幼児を対象に本検査を実施する場合, 視覚的手がかりを用いることの有用性が示唆された。
- 県立広島大学の論文
著者
-
玉井 ふみ
県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科
-
山崎 和子
広島県立保健福祉大学コミュニケーション障害学科
-
玉井 ふみ
県立広島大 保健福祉
-
進藤 美津子
上智大学言語聴覚研究センター
-
玉井 ふみ
広島県立保健福祉短期大学
-
山崎 和子
広島県立保健福祉短期大学言語聴覚療法学科
-
進藤 美津子
広島県立保健福祉短期大学言語聴覚療法学科
-
山崎 和子
広島県立保健福祉大学
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