<原著>発声発語器官の随意運動の著しい発達の遅れを伴い, 持続する顕著な構音障害を呈した学童のl例
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概要
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発声発語器官の随意運動の発達に著しい遅れが認められ, 小学校3年の現在まで顕著な構音障害が持続している, 軽〜中等度知的障害を合わせ持つ症例を報告した。本症例は顔面神経核等の脳神経核形成不全の特徴を有していると考えられた。本症例の乳児期からのビデオによる成長記録から, 構音器官の反射的な運動に比し, 随意的な運動に大きな遅れが生じていることが認められた。構音訓練により, 口唇破裂音および硬口蓋破裂音は学習されてきたが, 日常会話への般化に至るまでには長期にわたる指導が必要と思われた。
- 県立広島大学の論文
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