南西諸島におけるアリモドキゾウムシの色彩2型について
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概要
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アリモドキゾウムシはサツマイモの大害虫であり, 熱帯・亜熱帯地域に広く分布しており, わが国では南西諸島に分布している. 本種には鞘翅の色彩多型 (黒青色 ; bluish elytra, 以下BE, 黒緑色 ; greenish elytra, 以下GE) が認められている. 本研究では, これら色彩2型について南西諸島における地理的分布, 遺伝性および耐寒性について調査し、以下の結果を得た. 1) GE型が宮古島と石垣島で96%以上を占めたのに対し, 沖縄本島と奄美大島では逆にBE型の割合が圧倒的に高かった. 2) 本種の色彩2型が遺伝的に決定されており, GE型がBE型に対して優性であった. 3) BE型がGE型に比べて耐寒性を獲得しやすい特性をもつ可能性を示し, 南西諸島の北部の島でBE型の割合が高かったことと符号した.
- 近畿大学の論文
- 2005-03-31
著者
-
桜谷 保之
近畿大学農学部環境生態学研究室
-
香取 郁夫
近畿大学農学部昆虫生態制御学研究室
-
杉本 毅
近畿大学農学部農学科昆虫学研究室
-
櫻谷 保之
近畿大学農学部農学科
-
香取 郁夫
近畿大・農
-
川村 清久
近畿大学農学部農学科
-
桜谷 保之
近畿大学農学部農学科
-
杉本 毅
近畿大学農学部昆虫学研究室
-
香取 郁夫
近畿大学農学部農業生産科学科昆虫生態制御学研究室
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