里山林を含む大学キャンパスにおけるチョウ類群集の環境選択性
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概要
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里山林を含む近畿大学奈良キャンパスにおいて環境とチョウ類群集との関係を評価するため,2004年3月から11月にかけて当キャンパス内のオープンランド5地区,林縁部3地区,林内2地区の合計10地区でチョウ類の定点調査により群集構造の解析をおこなった.また,チョウ類成虫が利用していた食物資源(吸蜜植物等)の調査もおこなった.調査の結果,7科51種のチョウ類が記録された.種数,種多様度指数H'は林縁部で高くなった.調査地区間のチョウ類群集の重複度Cπは,調査地区間の距離が短くても低い値を示すことが明らかとなった.また,チョウ類が最も利用していた食物資源は水や外来草本植物であること明らかとなった.このことからチョウ類の保全には林縁部の管理と併せて比較的狭い環境や吸水できる環境の配置も効果的であると考えられた.
- 2008-04-15
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