Toxoplasma gondii抗原SAG2およびSRS1免疫による, T gondii致死的感染とシスト形成に対する影響
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概要
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抗トキソプラズマ免疫反応を修飾し得る抗原を調べるため,帯広畜産大学で継代維持するRH株を用いて,SAG1,SAG2,SAG3,SRS1,P54に相当する組み換え蛋白を大腸菌で作製した.それぞれの蛋白,あるいは混合物(Mix)で免疫したマウスに,Tgondliを感染させたところ,SAG2,SRS1,P54,Mix免疫群では感染2週までに75%以上が死亡したものの,生存例の脳内にはシスト形成が認められず,それ以降死亡例はなかった.TL免疫では,急性感染期において高い防御効果を示したものの,脳内にシストを形成し,感染後4カ月間に徐々に死亡例が増加した.TL群では感染後,30kDaの抗原に対して強力なIgGの誘導が認められたのに対し,他の群ではそれが認められず,SAG2群では22kDaの,P54では55kDaの抗原に対するIgG誘導が認められた.以上より,SAG2,SRS1,そしておそらくはP54も,T. gondii感染に対する免疫反応を修飾し得ることが示唆される.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-04-25
著者
-
見上 彪
帯広畜産大学畜産学部
-
玄 学南
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
長澤 秀行
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
藤崎 幸蔵
帯広畜産大学原虫病分子免疫研究センター
-
松井 高峯
帯広畜産大学畜産学部
-
藤崎 幸蔵
鹿大・獣医・新興感染症
-
藤崎 幸蔵
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
藤崎 幸蔵
帯広蓄大・原虫研
-
見上 彪
東京大学農学部獣医微生物学教室
-
玄 学南
帯広畜産大学
-
玄 学南
京都大学 大学院農学研究科
-
三島 雅之
中外製薬株式会社富士御殿場研究所
-
塩田 明文
中外製薬・富士御殿場研究所
-
宮澤 孝幸
東京大学 農生命科研究 獣医
-
宮澤 孝幸
東京大学農学生命科学研究科獣医学専攻獣医微生物学教室
-
田中 成幸
帯広畜産大学畜産学部獣医公衆衛生学教室
-
松井 高峰
帯広畜産大学獣医学科
-
Matsui Takane
三菱化学安全科学研究所
-
藤崎 幸蔵
帯広畜産大学原虫病センター
-
Miyazawa T
Univ. Tokyo Tokyo Jpn
-
Xuan X.
帯広畜産大学原虫病分子免疫研究センター
-
三島 雅之
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
塩田 明文
帯広畜産大学家畜生理学教室
-
小俣 吉孝
中外製薬(株)御殿場研究所
-
Omata Y
Obihiro Univ. Agriculture And Veterinary Medicine Hokkaido Jpn
-
小俣 吉孝
帯広畜産大学基礎獣医学講座
-
三島 雅之
中外製薬(株)
-
見上 彪
帯広畜産大学基礎獣医学研究部門
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