離散系シミュレーションの分散時刻管理
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概要
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待ち行列モデルに代表される離散事象モデルのシミュレーションを,マルチ・プロセッサまたは分散システムを用いて並列処理する際のシミュレーション時刻の分散管理法を提案する. モデル化の手法としては,待ち行列網をフロー・グラフに表現する方法を採る.そして,グラフのノードを並列処理の単位となるプロセスとし,客のノ一ドへの到着をメッセージの受信により表現する.各ノードはそれぞれのシミュレーション時計を持ち,これらの時計の同期はノード間のメッセージ交換により局所的にとられる. 提案したアルゴリズムはオブジェクト指向言語を用いて実装された.オブジェクト指向モデルによるオブジェクトを単位とした並行記述により,離散事象モデルに存在する並列性を陽に表現することが容易に行なえた.また,これまでに提案されたシミュレーション時刻の分散管理法に比べて同期のためのメッセージ量が大幅に減少することが確かめられた.
- 一般社団法人日本ソフトウェア科学会の論文
- 1987-01-14
著者
-
吉田 隆一
九州工業大学大学院情報工学研究院
-
所 真理雄
慶応義塾大学理工学部院
-
所 真理雄
慶應義塾大学
-
所 真理雄
慶應義塾大学電気工学科
-
所 真理雄
慶應義塾大学大学院理工学研究科:(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所
-
所 真理雄
ソニーコンピュータサイエンス研究所
-
吉田 隆一
慶応義塾大学理工学部
-
所 真理雄
慶応義塾大学理工学部
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