分散オブジェクト指向計算環境におけるグループ通信(<特集>マルチメディア通信と分散処理)
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概要
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グループおよびグループ通信は, 分散環境上でのプログラミングを支援する強力な抽象となりうる.本論文では, 現在我々が開発中のオブジェクト指向計算環境DOOCEにおけるオブジェクトグループの枠組みの導入とグループ通信機構の実現について述べる.DOOCEは, グループを定義するためにオブジェクトリストとグループクラスの2つの記述法を用意し、これらによって定義されたオブジェクトグループに対するメッセージをグループ通信機構によって配送する.DOOCEグループ通信ではグループ通信メッセージの不可分性を保証し, さらに原子性を保証可能とし, メッセージの一貫性に関する問題をプログラマから隠蔽している.グループ通信機構では階層的な配送構造を採用し, グループメンバの局所性を利用した効率の良い配送を行い, また一貫性制御の負荷を各階層に分散している.これらによりDOOCEでは, 記述言語レベルのオブジェクトによるグループを簡単かつ効果的に用いたプログラミングが可能である.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-15
著者
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吉田 隆一
九州工業大学
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吉田 隆一
九州工業大学大学院情報工学研究院
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和田 智仁
九州工業大学情報工学部知能情報工学科
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吉田 隆一
慶応義塾大学理工学部
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和田 智仁
九州工業大学 情報工学部
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吉田 隆一
九工大
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吉田 隆一
九州工業大学情報工学部知能情報工学科
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