分散システムにおける複製データの相互一貫性制御方式
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概要
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データ多重化は, 分散システムの目標の一つである障害透過性を実現するための一手段であるが, 複製データ間の相互一貫性を保証するためにトランザクション間の同期が必要となる. 現在までに提案されている相互一貫性制御方式は, 通常の同期制御に加え, 障害回復時に相互一貫性を保つための回復処理を必要とした. また, メッセージ通信量が多いことやデッドロックの発生などの問題があった. そこで, 本稿では新しい相互一貫性制御方式を提案する. 提案する方式は, 基本的にはすべての複製データに対して, 時刻印順でトランザクションの要求を処理することで, データ間の相互一貫性を保証する. そして, 通常の同期制御が障害回復処理をサポートするため, 障害回復時に付加的な処理を必要としない. これは, 通常から複数のデータを読み出し, その中から正しいデータを選択することで実現される. また, メッセージ通信量も少なく, 時刻印を利用するためデッドロックの問題も解決することができる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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