^<203>Hg標識水銀化合物の生体内分布
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概要
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Solutions of ^<203>Hg-labelled phenyl mercuric acetate (PMA), phenyl mercuric chloride (PMC), ethyl mercuric chloride (EMC) and mercuric chloride (MC) were given to a number of rats by single peroral administration, and the distribution patterns (TABLE I〜IV) were observed at several time interval after injection, measuring the γ-radioactivities of 9 kinds of internal organs, blood, residual part, urine and feces with Packard Armac scintillation counter. Every compound distributed evenly to all organs initially and disappearance from stomach was 2-3 days after administration, and on the clearance from intestine, MC was most rapid, aryl compounds almost disappeared at 3-4 days after administration, while about 2.5% of alkyl compound remained even about 7 days after administration. Accumulation of radioactivity in brain after the injection of EMC was higher than the injection of other compounds upto 7 days after administration. Concerning the concentration of ^<203>Hg in blood, PMA, PMC and MC showed the peak at 6 hours after administration, but EMC presented a very high peak (60%) at 9 hours later. The value of concentration occured by MC was very low (Fig 1). The change of concentration in liver was similar to that in blood (Fig 2). PMA, -perhaps PMC also, -showed the peak of accumulation of ^<203>Hg in kidney at 3 days after administration, that of EMC was 4 days later, and MC was not accumulated practically (Fig 3). As far as from the limited data of these experiments, it was observed that still 1% of fed mercury remained in kidney upto 89,77 and about 110 days after a single administration of PMA, PMC and EMC respectively.
- 社団法人日本薬学会の論文
- 1967-10-30
著者
-
長谷川 明
日本大学理工学部薬学科
-
浦久保 五郎
国立衛生試験所
-
長谷川 明
国立衛生試験所
-
城戸 靖雅
国立衛生試験所
-
城戸 靖雅
National Institute Of Hygienic Sciences
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